自分の人生の主役は自分なんだよ。
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カテゴリ:日本ななめ切り( 85 )
若い親の子殺し
このところ若い親が子を殺す事件が頻発している。子供が泣き止まないだの言うことを聞かないなどという、子供として当たり前の「仕事」をしているのに、子を殺すような若い親はこんな当然のことが判らない。経済的に苦しい家庭が多いようだ。貧すれば鈍す、ということなんだな。

しかし若いときは、人生経験が足りないんだから精神的余裕がないのは当たり前だ。問題は日本社会では仕事をしてもあまり稼げず、ストレスがたまる生活サイクルのなかで、若い親は生きていることだ。過酷な競争社会のなかで生きていると、社会に自分が認められないと、家庭では弱いものいじめをしたくなるのかも知れぬ。社会から虐められる親の欲求不満のはけ口が幼児虐待なんだ。

経済的に貧乏なことはちっとも恥ずかしいことではない。その貧乏に負けて精神が貧困になることこそ恥ずかしいことなんだ。おれの家にも生後2ヶ月半の乳飲み子がいて、テンヤワンヤの大騒ぎだが、妻もおれも娘は「仕事」をしているとおもっているので、泣いていてもトンと頓着がない。とくに妻は気が長いひとなので、子育てにはうってつけの性格だ。おれのほうが歳食っているわりには気が短いといえる。それでも年の功というのか、子供が泣いていても、ぐずっていても気がイライラすることはないな。

日本社会はとても速度がはやい。そのスピードにふりまわされて生きている人がほとんどだろう。おれだって日本にいたときには、仕事に振り回されていた。まあ、好きなことをやって金にはなっていたけれど、20代で白髪が目立つほどになるほど、仕事をしたもんだ。でもふとそれなりの地位や給料を会社で与えられたときに、われに帰ったんだ。こんな人生でいいのかな、と。ストレス解消のために毎晩飲み歩いていた。給料が3日で呑み代に消えたこともある。

もっとゆったりとした生き方をしたほうが、心に余裕ができて人にやさしくなれる。おれの場合はフランスやスペインで住むという選択をしたわけだけど
こちらにきて良かったと思っている。もちろん生活だからたいへんなこともおおいけれど。

2005年5月18日 喜多武司
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by kitatakeshi-blog | 2005-05-19 05:20 | 日本ななめ切り
列車脱線事故

起こるべくして起こった事故だな。口では安全第一の運行が公共輸送機関の使命とかJR西日本経営陣は言っているが、独立採算制のもと利益をあげなくてはいけないわけだから、ライバル阪急との対抗上、過密運行になっていったのも無理のないはなしだ。そこでは秒単位の遅延も許されず、運転士にはかなりのストレスをかかえたままの運転業務になっていたことだろう。

おもえば中曽根元首相の音頭のもと国鉄民営化されたわけだが、戦後の復員者を大量採用したために国鉄職員は人員過剰になっていた。それに国労・動労といった組合の力が強く簡単に首切りができない。そこで中曽根首相の強権が発揮された。リストラを通じて、なんとか強い力をもっている組合を潰したいということが本音であった。

そのときに大量のベテランの首切りは将来の安全運行に禍根を残すという識者がその当時、数多くいた。世代から世代へと受け継ぐべき安全運行への常識が次第に風化し変化していったといったら言いすぎだろうか。組合は激しく抵抗したし、現在でも裁判闘争に持ち込んで闘っている旧国鉄マンやその家族たちがいる。しかし合理化への政府の誘導に国民は傍観をした。そう傍観したんだ。それが20年近くたって、思いもよらない惨事となって国民に襲い掛かる。

JR西日本株式会社のトップは国土交通省の天下りだ。3年もいればたんまりと退職金がもらえて、役所時代の賃金とあわせてたいそうな老後を送れる。それに東大に代表される高級官僚輩出校に入るために、多感な十代には恋愛もぜず、社会的矛盾を考えないで一心不乱に受験勉強をしてきた集大成として、老後には人一倍豊かな生活をして何が悪い。きっとそんなふうにおもっていることだろう。そんなトップに公共輸送事業のことを長いスパンで考えられるのだろうか。

なんでもかんでも効率を考えなくてはいけない世間の風潮、こんな風潮は権力者がマスコミを使っていかようにも操作できるわけだが、国民はまんまと乗せられてしまっている。

郵政民営化の閣議決定で政府と自民党のあいだで亀裂が生じている。ここでも効率が求められ、民間でできるものは民間でするということで、全国一律サービスが風前の灯になっている。各郵便局は独立採算制のために、赤字を丸抱えしている過疎地郵便局は閉鎖の危機においこまれるのではないか、という危惧を過疎地の住民は強く不安をいだいているんだ。

それでも国民は腹の中ではコイズミさん、どうしてこんなに意地になって郵政民営化を推進しようとするんだろうと思っている。郵政民営化よりも先にしなくてはいけないことがあるんじゃないか。

なんか日本政治は迷走しているんだな。しかし言えることは主権者である国民は傍観しているということだ。国民が動かない、意思表示をしないということがどれほどこわいことか、列車事故と同様、将来にまたそのツケが国民に跳ね返ってこよう。

列車事故でなくなられた方々に合掌。

2005年4月29日 喜多武司

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by kitatakeshi-blog | 2005-04-29 12:22 | 日本ななめ切り
終身雇用「支持」78%、安定志向を反映 
終身雇用や年功序列賃金という日本型の雇用慣行を支持する人の割合が高まっていることが、独立行政法人「労働政策研究・研修機構」が昨年8~9月に実施したアンケートでわかった。終身雇用の支持率は78%、年功序列の支持率は66.7%と、99年に調査を始めてから過去最高に。正社員から派遣社員への切り替えを強めたり、成果主義を進めたりする企業の動きに対し、労働者が警戒感を抱き、安定志向を強めている現状が浮き彫りになった形だ。

日本経済は永らく日本型社会主義であった、とおれはおもっている。銀行や証券といったグループ群では護送船団で政府から手厚い保護を受けていた。公務員にしてもそうだろう。そして典型的な制度が終身雇用・年功序列賃金だ。どんな制度でも一長一短はある。終身雇用は企業への帰属意識を高揚させ、家庭さえも顧みない会社人間へと労働者を変えていく。また地域社会との係わり合いをもとうにも持てないほど会社に時間的にしばられていった。しかし経済面での安定は今の比ではない。

年功序列賃金にしてもそうだ。立場上の能力がなくても歳がいっているというだけで、それなりの賃金が支払われていく。これといった取り得もなく歳を重ねていった人間には願ってもない制度だ。しかし能力のある若者には、不満がおおい制度にちがいない。

現代日本社会は、ブッシュ政権のグローバリズムという御旗のもと、コイズミ首相率いる日本も駆けつけた。グローバリスムというのは、社会的に強いものはより強く、弱いものはより弱くという制度だ。つまり社会的強者の繁栄のために社会的弱者は貢献をしなくてはならない、という制度なんだ。終身雇用・年功序列賃金を享受していた一昔前の日本は国民上げての地球規模での社会的強者だった。だからこそ繁栄を謳歌できたんだろう。しかし近年の中国やインド・東南アジアといった新興工業国群の台頭によって、日本国内にも社会的弱者を作らないと、日本の社会的強者がたちゆかなくなってきたんだ。だからこそ強いものの集団を守るために、日本の指導者層はグローバリズムにはせ参じた。

その結果どうなったか。10年前に比べて年収200万以下の層と2000万以上の層がそれぞれ拡大した。中間層と呼ばれる200万以上1000万以下の所得層がパーセンテージを下げている。そしてオウム心理教や酒斗薔薇事件・池田小事件に代表されるような、それまでには予想もしなかった犯罪が日本社会では頻発した。全く所得格差と無縁の事件とはおもえない。

社会的強者はいう、経済は発展しなくてはいけない。そのためにはリストラやむなし、契約社員やむなし、と。家庭や地域社会の絆をズタズタにしてまで低賃金で長時間働かなくては生きていけない契約社員の増大は、はたして将来の日本のためになるのか。リストラ・低賃金雇用は社会不安の最大要因だ。今回の調査は、国民が「否」と回答したということだ。

2005年4月11日 喜多武司



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by kitatakeshi-blog | 2005-04-17 16:58 | 日本ななめ切り
中国で反日感情高まる
日本の国連安保理常任理事国入りや扶桑社の歴史教科書問題などを巡って、中国で反日感情が高まり、現地に進出している日本企業が抗議行動の標的になるケースが相次いでいる。政治的な問題をきっかけに日本企業が狙われた形だが、「いつ何を理由に排斥運動を受けるかわからない」(現地駐在員)と新たな「中国リスク」に対し、日本企業の間に困惑が広がっている。

今回のイトーヨーカ堂襲撃やアサヒビール不買運動をみると、歴史的に決着がついているはずの日中戦争の評価が中国と日本とでは雲泥の差があることがわかる。戦争責任を不明確なままにして、表面上は日本人は頭を下げているが、腹のそこでは何を考えているかわからないと言った感情を中国人はもっている。たとえば扶桑社の歴史教科書は日本の侵略戦争を美化しているというのが中国民衆の感情を逆なでしている。そりゃそうだろう、旧日本軍によって2000万ともいわれる中国民衆が虐殺されたんだから。親類・縁者に被害者をもつ人がほとんだ。

日本国民は日中戦争のことをどれだけ知っているのか。最近は日本がアメリカと戦争をしたことさえしらない若者が増えているという。こんな調子では中国との戦争の時、日本が中国本土で何をしたのかなんて知っている若者は奇特な人間に属することだろう。こんな若者世代を生み出した責任は、おれなんかもそうだが前の世代の人間にある。

不本意ではあるが、今回の中国での不買運動がきっかけになって、もっともっと反日運動がもりあがってほしい。日本製品を中国人が買わなくなれば、日本経済に大打撃になる。中国進出の日系企業の株価は暴落する。そうなれば、またまた日本ではリストラが加速され、失業者が巷にあふれるようになる。日本国民ももう少しは物事を考えるようになるだろう。金満社会では経済的打撃こそが国民の気付け薬になる。

さて、そのあとが問題だ。おそらくオウム真理教が信者にしたように自民党政府は国民を洗脳すべく、ナショナリズムを煽るにちがいない。中国の不正にたいして日本国民は一致団結しなくてはならぬ、とかなんとか言っちゃってさ。そのための石原慎太郎の中国蔑視発言の政府の容認であり、日本ナショナリスムの濃い扶桑社の歴史教科書を検定に合格成就なんだ。

日本が中国にたいする歴史的清算をきっちりとしてこなかったから、いつまでも尾を引いているんだ。天皇制廃止ぐらいの決断が戦後日本にあったならば、中国側も納得したことだろう。戦後の日本は口先だけの謝罪と中国人はみているんだ。また問題のすり替えというのは戦後日本保守党政府のお家芸でもある。お上に右へ習え、と言われりゃ、素直に右を向く国民性の威力が大いに発揮されることだろう。
 
中国政府が裏で若者を煽動しているとかいって、反論を加える御用学者の発言が近いうちに公表されるにちがいない。日本ナショナリズム高揚の一環だ。相手の悪いことをつついたってしょうがないだろう。まずは自分のほうから襟を正すんだ。その姿をみて相手がじぶんにたいする考え方をかえていく。そんなことは身近な人間関係でもよくある話だ。

政府の口車には簡単に乗らない読者諸氏やおれでありたい。そうでないと結局国に国民が痛い目に遭わされるのは歴史の教訓だからだ。

2005年3月9日 喜多武司



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by kitatakeshi-blog | 2005-04-17 16:55 | 日本ななめ切り
日本の、これから


NHKの特集生番組「日本の、これから」を衛星テレビJSTVでも放映されていた。4月1日からはNHKも海老沢元会長の肝いり理事・8人が総退陣ということもあり、実権が製作現場に戻ってきたようだ。ユニオンの設楽氏や反政府の言動を活発にしている慶応大学教授・金子勝氏、弱者からの視点で社会問題を糾弾するジャーナリスト・斎藤貴夫氏などが出席していた。ニッポン放送株買占めで話題の人・ホリエモンもいたっけ。

第一部では日本社会の格差について議論された。一般参加者やメールや電話による参加も交えての討論会だ。IT事業に先行投資をし成功した女性経営者の豪華な生活ぶりを紹介していた。港区の六本木ヒルズに住み、シャネルやエルメスなど高級ブランドを身にまとい、クルマはフェラーリ。生き生きとした表情で自分の生活ぶりをはなす。一方同じ港区に住む1人暮らしの72歳の老人は生活保護をうけ、ほそぼそと暮らす。何のために生きているのか判らなくなることがあるとつぶやく。

第二部ではフリータの増大が今後の日本社会に何をもたらそうとしているのか、ということがテーマだ。実際にフリーターをしている30代の生活ぶりが映像紹介される。散らかし放題の部屋、1日食費が1000円しか使えないらしく、素うどんをすすっている。何度も正社員になるべく会社訪問を繰り返しているとのことだが、ことごとく不採用の通知。不採用通知がくるごとにこの若者の精気をを抜き取っていく。元気のない表情だ。

その点、気力と努力でどん底から這い上がってきたホリエモンは血色がいい。バイタリティーが言葉の節々にあらわれる。ちょっとした気力・体力・根性の違いが同い年の2人を別人間にしていく。しかし気力・体力・根性も才能のうちということをかんがえれば、だれもがホリエモンにはなれない。社会的成功を収めるためには個人的な自助努力を上げるひとが多い。それも大切なことだ。が、同時に社会制度の整備というのも並行してすることが大切だ。同じ仕事をして給料に生涯賃金で正社員とフリーターでは1億5千万円の格差があるという。年収100万円ほどのフリーターがほとんだという。こういう事態を社会的に放置しておけばどうなるか。異様な犯罪が多発する温床になっていく。

労働基準法違反が濃いフリーター制度は企業の怠慢なんだ。コイズミ首相諮問機関メンバーの大学教授は次のようにのたまっていた。多国籍企業化している日本の大企業はみんな賃金の安い、たとえば中国に工場を移転してしまうだろう、と。そういわれると他の参加者は二の句が告げない。いいじゃねえか、外国に移転したい企業は移転すれば、というやつがいないんだな。当然移転されればおれたちの生活レベルは下がるだろう。問題は生活レベルが下がったときに精神構造がどうなるかということだ。自分の考えというものをもっていないと、貧乏は精神を蝕む。政府側の脅しを聴いて二の句がつげない参加者をみると、自分の考えがしっかりと確立していないと見える。

それにしても設楽氏・金子氏・斎藤氏と政府のやり方に異議を申し立てている活動家たちが、NHKに出演することによって、どうもNHKの免罪符になっているようにおもえてならない。もちろん現場のNHKマンですばらしい人がいるのはわかっている。このひとたちが今回の番組実現のために尽力したのだろうことは想像にかたくない。しかし政府自民党の政治家から圧力がかかっていない人選をしました。どうか受信料をはらってください、これからもこんな魅力のある番組をつくっていきますから、というメッセージにみえてしかたがないんだ。そうではないというなら、もうすこし現体制批判がどぎつい「うわさの真相」元編集長・岡留安則氏、田原総一郎や筑紫哲也を体制のガス抜きと評す作家・辺見庸氏、警察問題や社会問題に果敢に取り組む行動作家・宮崎学氏あたりにNHKは出演交渉してもらいたいもんだ。

2005年4月2日 喜多武司

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by kitatakeshi-blog | 2005-04-04 22:14 | 日本ななめ切り