自分の人生の主役は自分なんだよ。
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外国人犯罪
 夜になっても暑いので、家をでて下に下りる。少しは風があり、頬をなで心地よい。24時間警備の管理人室にいく。いままで話をじっくりとしたことがないが、挨拶程度はいつもする颯爽とした青年がいつも夜番をしている。

 夜中の12時を過ぎている。青年も暇があくびをしているのか、管理人室からでてきて、おれにはなしかける。今日は暑いね、なんてことばを交わしながら、四方山話に花が咲く。

 成り行きで外国人犯罪の話になる。新聞・テレビなどで外国人犯罪がクローズアップしているが、その影に隠れてスペイン人の犯罪が隠されている、と青年は言う。最近も週末にマンションの壁にペンキで落書きをしているスペイン人若者をモニターで察知、駆けつけてたしなめたところ、さんざん減らず口をたたきながらその場を立ち去った。すこしたって管理人室にむけて拳骨ほどもある石を投げていったそうだ。一畳ほどもある透かしガラスにひびが入ったという。

 酔っ払ったスペイン人若者が数人で夜中管理人室に押し入り、一人が青年の首に刃物をつきつけ、残りのものがマンションの中庭に入り地下駐車場に侵入しようとした。青年は説得をして、事なきを得たが、危険な商売だ。悪さをする若者をに遭遇するのは年に三回ほどだという。

 ふと日本の外国人犯罪の報道のしかたを思い出す。調べて見たことがあるが少なくともこの十年ほどは外国人犯罪件数は横ばいなのに、異様なほど大々的に報道されている。警察は徹底的に取り締まるという。スペインでもそうなんだ。こちらの警察も取り締まりを強化するという。しかしその影にかくれてスペイン人の犯罪が野放しにされている。

 外国人犯罪というのはスケープゴードになりやすい。外国人は一般民衆から訳の分からん輩とみなされているからだ。そこで一般民衆にとって居心地のいい報道がなされるわけだ。自国民の悪事のニュースを連日テレビで見たくないからね。マスコミの生態というのは真実を白日の下に晒すというジャーナリズムではなくて自分たちの食い扶持稼ぎのための報道に成り下がる。警察は警察で外国人取締りの名目で予算増を取りやすい。

 日本だけじゃないんだよ、へっぽこジャーナリストが多いのは。またそれでよしとする一般民衆の問題意識レベルもこの件に関する限り日本と同じだな。

2005年8月3日 喜多武司
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