自分の人生の主役は自分なんだよ。
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フランス 新雇用制度問題
 先日は移民の雇用問題で大騒ぎになり、今回は若者の雇用問題でフランス社会に緊張が高まっている。おれは若いときに3年ほどパリに住んでいたのだが、この国のすばらしいところは国民が政府の不当な行為について黙っていないということだ。喜怒哀楽がはっきりしている。それに民主主義というものが国民の血肉になっている。複数のフランスの友人から次のように言われたことがある「あんたのいうことにこれっぽちも賛成できないけれど、発言する権利はみとめるよ」


 若者の雇用問題の核心は、一回雇ったら仕事が出来ないなんてことでクビになんかにするなよ、ということだ。政府要人のように仕事の出来るやつにはなんとも歯がゆいことだ。もっと競争原理を導入して国全体の経済活性化をしようということなんだろう。

 でもな、一生懸命しても能率よく仕事をこなせないやつは社会にいるんだよ。そんな人間だって生活しなきゃならないんだ。仕事のできないやつのことを頭が悪いだのアホだの言う前に、頭がいい君が、頭が良いんだから社会的弱者に寛大な気持ちで当たれないのかな。

 今日小学生をマンションから突き落とした男が自首しただろう。想像するしかないがこの男は社会的弱者で、社会からいじめられむしゃくしゃして、より弱いものを見つけて社会に復讐しようとしたんじゃないのか。子供を殺すなんて最低の男だ。個人の心情としておれはこんなやつは生かしておけない。

 でも社会的弱者に社会が寛大であったならば、こんな男は出現しなかったかもしれない。この男を殺したところで殺された子供は戻ってはこない。この悲劇を繰り返さないためにも、社会は弱者に寛容なものであるべきなんだ。そしてまさに今フランス社会がもめているのは強者の論理で社会を運営するのか、弱者に寛容な社会の実現か、の相反する二つの価値観のぶつかり合いなんだ。

2006年4月1日 喜多武司
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by kitatakeshi-blog | 2006-04-01 15:58 | 日本ななめ切り