自分の人生の主役は自分なんだよ。
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終身雇用「支持」78%、安定志向を反映 
終身雇用や年功序列賃金という日本型の雇用慣行を支持する人の割合が高まっていることが、独立行政法人「労働政策研究・研修機構」が昨年8~9月に実施したアンケートでわかった。終身雇用の支持率は78%、年功序列の支持率は66.7%と、99年に調査を始めてから過去最高に。正社員から派遣社員への切り替えを強めたり、成果主義を進めたりする企業の動きに対し、労働者が警戒感を抱き、安定志向を強めている現状が浮き彫りになった形だ。

日本経済は永らく日本型社会主義であった、とおれはおもっている。銀行や証券といったグループ群では護送船団で政府から手厚い保護を受けていた。公務員にしてもそうだろう。そして典型的な制度が終身雇用・年功序列賃金だ。どんな制度でも一長一短はある。終身雇用は企業への帰属意識を高揚させ、家庭さえも顧みない会社人間へと労働者を変えていく。また地域社会との係わり合いをもとうにも持てないほど会社に時間的にしばられていった。しかし経済面での安定は今の比ではない。

年功序列賃金にしてもそうだ。立場上の能力がなくても歳がいっているというだけで、それなりの賃金が支払われていく。これといった取り得もなく歳を重ねていった人間には願ってもない制度だ。しかし能力のある若者には、不満がおおい制度にちがいない。

現代日本社会は、ブッシュ政権のグローバリズムという御旗のもと、コイズミ首相率いる日本も駆けつけた。グローバリスムというのは、社会的に強いものはより強く、弱いものはより弱くという制度だ。つまり社会的強者の繁栄のために社会的弱者は貢献をしなくてはならない、という制度なんだ。終身雇用・年功序列賃金を享受していた一昔前の日本は国民上げての地球規模での社会的強者だった。だからこそ繁栄を謳歌できたんだろう。しかし近年の中国やインド・東南アジアといった新興工業国群の台頭によって、日本国内にも社会的弱者を作らないと、日本の社会的強者がたちゆかなくなってきたんだ。だからこそ強いものの集団を守るために、日本の指導者層はグローバリズムにはせ参じた。

その結果どうなったか。10年前に比べて年収200万以下の層と2000万以上の層がそれぞれ拡大した。中間層と呼ばれる200万以上1000万以下の所得層がパーセンテージを下げている。そしてオウム心理教や酒斗薔薇事件・池田小事件に代表されるような、それまでには予想もしなかった犯罪が日本社会では頻発した。全く所得格差と無縁の事件とはおもえない。

社会的強者はいう、経済は発展しなくてはいけない。そのためにはリストラやむなし、契約社員やむなし、と。家庭や地域社会の絆をズタズタにしてまで低賃金で長時間働かなくては生きていけない契約社員の増大は、はたして将来の日本のためになるのか。リストラ・低賃金雇用は社会不安の最大要因だ。今回の調査は、国民が「否」と回答したということだ。

2005年4月11日 喜多武司



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by kitatakeshi-blog | 2005-04-17 16:58 | 日本ななめ切り