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by kitatakeshi-blog
自分の人生の主役は自分なんだよ。
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中国で反日感情高まる
日本の国連安保理常任理事国入りや扶桑社の歴史教科書問題などを巡って、中国で反日感情が高まり、現地に進出している日本企業が抗議行動の標的になるケースが相次いでいる。政治的な問題をきっかけに日本企業が狙われた形だが、「いつ何を理由に排斥運動を受けるかわからない」(現地駐在員)と新たな「中国リスク」に対し、日本企業の間に困惑が広がっている。

今回のイトーヨーカ堂襲撃やアサヒビール不買運動をみると、歴史的に決着がついているはずの日中戦争の評価が中国と日本とでは雲泥の差があることがわかる。戦争責任を不明確なままにして、表面上は日本人は頭を下げているが、腹のそこでは何を考えているかわからないと言った感情を中国人はもっている。たとえば扶桑社の歴史教科書は日本の侵略戦争を美化しているというのが中国民衆の感情を逆なでしている。そりゃそうだろう、旧日本軍によって2000万ともいわれる中国民衆が虐殺されたんだから。親類・縁者に被害者をもつ人がほとんだ。

日本国民は日中戦争のことをどれだけ知っているのか。最近は日本がアメリカと戦争をしたことさえしらない若者が増えているという。こんな調子では中国との戦争の時、日本が中国本土で何をしたのかなんて知っている若者は奇特な人間に属することだろう。こんな若者世代を生み出した責任は、おれなんかもそうだが前の世代の人間にある。

不本意ではあるが、今回の中国での不買運動がきっかけになって、もっともっと反日運動がもりあがってほしい。日本製品を中国人が買わなくなれば、日本経済に大打撃になる。中国進出の日系企業の株価は暴落する。そうなれば、またまた日本ではリストラが加速され、失業者が巷にあふれるようになる。日本国民ももう少しは物事を考えるようになるだろう。金満社会では経済的打撃こそが国民の気付け薬になる。

さて、そのあとが問題だ。おそらくオウム真理教が信者にしたように自民党政府は国民を洗脳すべく、ナショナリズムを煽るにちがいない。中国の不正にたいして日本国民は一致団結しなくてはならぬ、とかなんとか言っちゃってさ。そのための石原慎太郎の中国蔑視発言の政府の容認であり、日本ナショナリスムの濃い扶桑社の歴史教科書を検定に合格成就なんだ。

日本が中国にたいする歴史的清算をきっちりとしてこなかったから、いつまでも尾を引いているんだ。天皇制廃止ぐらいの決断が戦後日本にあったならば、中国側も納得したことだろう。戦後の日本は口先だけの謝罪と中国人はみているんだ。また問題のすり替えというのは戦後日本保守党政府のお家芸でもある。お上に右へ習え、と言われりゃ、素直に右を向く国民性の威力が大いに発揮されることだろう。
 
中国政府が裏で若者を煽動しているとかいって、反論を加える御用学者の発言が近いうちに公表されるにちがいない。日本ナショナリズム高揚の一環だ。相手の悪いことをつついたってしょうがないだろう。まずは自分のほうから襟を正すんだ。その姿をみて相手がじぶんにたいする考え方をかえていく。そんなことは身近な人間関係でもよくある話だ。

政府の口車には簡単に乗らない読者諸氏やおれでありたい。そうでないと結局国に国民が痛い目に遭わされるのは歴史の教訓だからだ。

2005年3月9日 喜多武司



by kitatakeshi-blog | 2005-04-17 16:55 | 日本ななめ切り