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自分の人生の主役は自分なんだよ。
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見沢知廉が、死んだ

 見沢 知廉
1959年(昭和34年)東京都文京区生。早稲田中学、早稲田高校から定時制高校を経て、中央大学法学部中途除籍。現在、慶応大学文学部に在籍。79年東京サミットで決起しなかった新左翼に失望し80年から新右翼に参加する。82年スパイ粛清事件などで逮捕、12年間の獄中生活を送る。94年10月獄中で書いた小説「天皇ごっこ」が第25回新日本文学賞を受賞 。


 革命家を目指した見沢 知廉はおれと同じ「シラケ世代」に属する。生真面目に革命を考えれば考えるほど、周囲との距離が離れていく。上記に掲げた略歴をみると有名中学・高校を経て、突如定時制高校に変わってしまうことにデラシネ(根無し草)的生活態度を垣間見させるし、大学中途除籍は、学生運動をがんばっていたんだろうな、と想像させる。そして大学に入りなおしているところをみるとつくづく生真面目な性格だなと感じさせるんだ。

 奇特な人間がひとり減った。朝日新聞によると自殺をしたということだが82年スパイ粛清事件でころした人間への懺悔の気持ちでも湧いたのだろうか。いままで著作では被害者への追悼の意は顕してこなかったからな。最近の著作は読んでいないが、かれの目からみた日本社会というのはどのように映るのだろうか。最近の彼の著作をよんだ読者がいたら感想を寄せてほしい。

 見沢知廉、あの世でも革命に邁進しろよ、合掌。

 2005年9月8日 喜多武司
by kitatakeshi-blog | 2005-09-09 18:20 | 日本ななめ切り